こんにちは、アンティークショップ「彩氷-saihyou-」です。

前回はアンティーク家具の魅力について語りましたが、今日はアンティーク雑貨についてお話したいと思います。あくまで僕の考える魅力なので、一意見として読んでいただければ幸いです。

アンティーク雑貨の小さなすがたの中には、当時のデザインと技術が結集されています。見た目にも美しく、使い勝手もいいように。そんな工夫が小さなすがたにおさまっていることに魅力を感じます。

現在のものと比べたら、当然実用性も低く、デザインも洗練されていません。
しかし、そこに興味をひかれます。
当時の技術ではこの機能を実現させるため、こう工夫していたんだ、と感心したり。逆に、当時でもこんな技術があったんだ、、と驚いたり。
デザインは洗練されていませんが、そこに親近感がわくこともあります。

少し話は逸れますが、江戸時代、根付(ねつけ)という留め具がありました。煙草入れや印籠、巾着などを持ち歩く際に、落ちないように留めておく道具です。今でいうところのストラップのような存在と考えるとわかりやすいでしょう。しかし、今のストラップとは姿かたちが全然違いますよね?

根付は小さなサイズですが、そこには職人たちの工夫が詰まっています。美しくつくったり、面白くつくったり、各々職人たちが工夫を凝らしていた様子が見て取れます。木彫りがほとんどですが、象牙のものもあります。

「小さなものに、当時のデザインと工夫が詰まっている」という点で、アンティーク雑貨にも同じようなロマンを感じます。

アンティーク雑貨を手に取ったら、作り手のことを想像しながら、間近でじっくり眺めてみてください。ここが特にお気に入りだったのかも、こういうことを考えてこれを作っていたのかも、などと思いめぐらせてみると、よりアンティーク雑貨を楽しめると思います。